円盤投げは古代オリンピア競技のなかでギリシア人が愛好した唯一の種目であります。彼らは円盤投げによって出来上がる身体の調和的発達に憧れ、投げるフォームの優雅で美しいところに心を引かれたようです
その当時は、現在のように陸上競技の単独種目として行われていたのではなく、五種競技のなかの種目の一つとして採用されていました。その後1896年の近代オリンピック大会から円盤投げは採用されました。
古代オリンピックで使われていた円盤は、材質や大きさ、重さ等の規格はまちまちで、重さだけを例にとっても、1.245キロから5.705キロまでの種類があり各地で行われる祭典競技によってその種類は異なり、どの競技会にどんな円盤を使っていたのかいまだ明らかになっていません。
材質は石製のものが一般的に使われ、もともと石の円盤は、神に献納する目的で作られたものといわれています。このほかポリホイテスがパトロクルスの葬祭競技で投げたものは金属製のものだという説もありますが、これが次第に構造的に平らな円盤になり、中心部に若干の厚みのある型に変わってきました。芸術家ミュロンの作った、円盤投げの像がありますが、当時は四角の台の上から投げていたようです。



